Apple Special Event 2020で発表されたものまとめ

食欲の秋、読書の秋、そしてApple信者にとってはAppleの秋。そう、その時がやってきました。

Appleは日本時間9月16日(水)午前2時に「Apple Special Event」を開催することを公式ホームページで発表しました。今回のSpecial EventではApple Watch、iPad、そして新型のiPad Airが発表されるという予想が多く聞こえました。例年発表されるiPhoneが発表されなかったり、Apple Watch Series 6に加えて新たにApple Watch SEが新登場したり、iPad Airが電源ボタン内蔵型Touch IDになるなどといったリークがありましたが、それらのリークは果たして的中しているのでしょうか?今回はそのSpecial Event 2020で発表されたものをまとめてみました。

まずは最初にオープニング

前回のWWDC 2020では新型コロナウイルスの影響により例年通りのApple Park内のSteve Jobs Theater(スティーブ・ジョブズ・シアター)から招待者を招いての生放送ではなく、事前収録されたビデオをYouTubeなどで放送しました。今回もWWDCと同じように観客を招待せずに事前撮影のビデオをYouTubeや公式ホームページで生放送するという形式がとられました。最初はAppleのCEO ティム・クック氏のオープニングです。

WatchOS 7とApple Watch

新しいApple WatchとしてApple Watch Series 6を発表しました。 Series 6はS6チップを搭載し、血中濃度や高度計を計測する機能が追加されそれに対応したアプリケーションも登場するそうです。さらに常時ディスプレイが進化し、手首を下げた状態でも2.5倍の明るさになりました。文字盤やバンドの種類も増え、新しく「ソロループ」というバンドが新登場しました。これはシリコンでできていて伸縮性もあり5種類のカラーが出るそうです。そしてWi-Fiも5Ghzに対応し、価格は42,800円(399ドル)から。

また今回新しくApple Watch SEも登場しました。こちらはS5チップを搭載しながらもジャイロセンサー等はSeries 6と同じものを使用しています。セルラーモデルもあり、価格は29,800円(279ドル)から。画面の表示領域がSeries 4や5と同じようにフルに表示できるのはありがたいと思いました。

どちらも睡眠トラッキング機能と、Family Setup機能で子供や高齢者のWatchも1つのiPhoneでまとめて管理できるようになりました。環境にも優しく、100%リサイクルされた素材で作られているそうです。またSeries 3も値下げし販売を継続するそうです。どちらも今日予約開始し、金曜日に発売です。

サブスクリプション

新しくフィットネス専門のサブスクライブ「Apple Fitness+」を発表しました。ヨガなどの映像を見ながらWatchで運動量を計測して運動することができます。ただしこちらは登場時は日本未対応でApple Fitness+は月額9.99ドル、年額79.99ドルから。

さらに「Apple One」というサブスクリプションも登場し、「Apple Music」「Apple TV+」「Apple Arcade」「iCloud」や「Apple News」「Apple Fitness+」(こちら2つは日本未対応のプランで利用可能)のAppleのサブスクライブをまとめて1つで登録できるようになりました。iCloudに関してはプランによって保存できる容量が異なり個人は50GB、ファミリーは共有可能な200GBです。価格は月額で個人プランは1,100円(14.95ドル)、ファミリープランは1,850円(19.95ドル)から。

iPad

新しく第8世代の無印iPadを発表しました。Neural EngineとA12 Bionicチップを搭載し、10.2インチの第7世代と変わらないディスプレイを使用。Apple Pencil(第1世代)にも対応し、充電器もType-Cのものが同梱(なお端子はLightning継続の模様)。このiPadはWindowsのラップトップと比べて2倍速く、Androidのタブレットと比べて3倍速く、ChromeBookと比べて6倍速いそうです(喧嘩売りたいだけじゃないか)。価格は34,800円(299ドル)からで今日から予約でき、金曜日に発売予定。

またiPad Airも発表。iPad Proと変わらないTrue Tone対応全画面ディスプレイに電源ボタン内蔵型のTouch IDを搭載し、さらにはMagic Keyboardにも対応。最新のA14チップを搭載し、端子もLightningからUSB-Cへ変更。横画面で迫力のあるステレオサウンドを楽しめる2つのスピーカーやWi-Fi6に対応。さらにはApple PencilはiPad Proでしか無かった第2世代のものに対応し、カラーもカラフルな5色展開。62,800円(599ドル)から10月に発売予定。

新OS

前回行われたWWDCでiPhone/iPod Touch向けのiOS 14、iPad向けのiPadOS 14、Apple Watch向けのWatchOS 7、Mac向けのmacOS Big Surを発表しましたが、iOS/iPad OSはなんと明日から正式版の順次バージョンアップが可能になるらしいです。様々な機能が追加された新OSですが、今回発表されたこれらの製品の初期搭載OSも最新になっています。そのほかのOSも順次バージョンアップが可能になると思われます。

まとめと感想

ということで今回のSpecial Eventでは「Apple Watch Series 6」「Apple Watch SE」「iPad 8Gen」「iPad Air 4Gen」「Apple One」の5つが発表されました。例年ならいつも9月に発表されるiPhoneも発表されなかったのは残念です。しかしiPad AirやApple Watchの次世代機、そして新しいサブスクリプションも発表されて進歩があったんじゃないかと思いました。Apple Watch SEも安くWatchを体験できるようになったので、気になってきている人が増えたのではないでしょうか。だからと言ってSeries 6もPRODUCT(RED)があるのはとても良いと思いました。

今回発表されたiPadを既製品に例えると無印iPad 7Genの中身だけを進化させたのが今回のiPad 8Gen、iPad AirはiPad Proに似せつつもiPad Airとしての立ち位置をしっかりキープできていると感じました。ただiPadでも引っかかったのは無印iPadの最小ストレージが32GBで、流石に教育目的のiPadでもやめておいた方がよかったのでは…と思いましたね。でも逆に言えば最大ストレージが128GBなので、256GBも使いきれないという人がいるのならこれはいい選択だと思いました。iPad Airに関しては個人的にはかなり好感を持てます。言っちゃうとアレなんですが廉価版iPad Proみたいな立ち位置なので本格的に使いたいけどiPad Proを使うほどではないのならお勧めできますね。

私はWatchを本格的に使いたいならSeries 6、初めてのWatchならSE。iPadも本格的過ぎずに使いたいならiPad Air、初めてのiPadなら無印128GBという風にお勧めしたいと思います。