Google、シークレットモードで情報収集していたとして集団訴訟される

2020年6月26日

Googleは、ユーザーがGoogle ChromeのシークレットモードでWebを閲覧している際も個人情報を収集していたとして、現地時間6月2日にシークレットモードを利用していたユーザーがプライバシーの侵害を元に集団訴訟を提起されました。

Googleはプライバシーを保護する観点から、Googleが提供しているWebブラウザ「Google Chorme」にWebサイトを閲覧をした際も履歴が残らないようにするシークレットモードを標準で搭載しています。
 
しかしながら現地時間で6月2日、同社はユーザーがシークレットモードでWeb閲覧をしている際も個人の閲覧内容や閲覧場所といった個人情報を収集していたとして、プライバシーを侵害しているとして50億ドル(約5,400億円)の賠償を求める集団訴訟を起こしました。
 
カリフォルニア州サンノゼにある連邦地裁に提出された訴状によると、Googleはモバイルアプリ(GoogleやGoogle Chrome)やWebサイトのプラグイン、アナリティクス、アドマネージャーなどを通してひそかにデータを収集していたとのことです。
 
今回の訴訟を起こしている原告側は2016年6月1日以降にシークレットモードを利用してWebサイトを閲覧をした数百万人以上のユーザーで、一人あたり5,000ドル(約54万円)の賠償請求をしています。

しかしながらGoogleの広報担当であるホセ・カスタネダ氏は今回の集団訴訟に対して、「シークレットモードで閲覧中も閲覧アクティビティに関する情報を収集する可能性があることは、ユーザーが新しいシークレットモードを開く際に明示している」としてこの訴訟に真っ向から対抗する姿勢を見せているとのことです。


 私個人の見解としてはGoogleChromeのシークレットモードを使用するときはほとんど複数アカウントのログイン切り替えをするのがめんどくさい時だけなのですが、やはりこういうことがあるとGoogleの信用問題にもつながるかなと思います。ただ、今回の訴訟はWebサイトのプラグイン、アナリティクス、アドマネージャーを介したものも含んで訴訟されているので、それだけ今のネット社会にはGoogleという企業が大きく関わっているので、Googleなしではなかなか難しいなと一考。この記事はGoogle Chromeを使って書いているんですが(聞いてない)
 
出典:REUTERS via CNET Japan,iPhone Mania